【北海道】生ごみ処理機の補助金ランキング|道東46%・道北12%で導入率4倍近い差
道北・道南・道央・道東の4地区の補助金制度を徹底比較。電気式処理機の上限額1位は興部町の75,000円、容器は月形町の14,000円。地区別導入率は道東46.0%〜道北12.2%まで4倍近い差があります。
この記事の内容
北海道の補助金事情は「地区によって4倍近く違う」
北海道は都道府県ではなく、天気予報でもおなじみの道北・道南・道央・道東の4地区(気象区分)で見ると特徴がつかみやすくなります。180自治体の補助金制度を調べると、はっきりした地区差が見えてきました。
道東は46.0%の自治体に補助制度があるのに対し、道北は12.2%。同じ北海道でも、住んでいる地区によって「制度があるのが普通」か「制度がある方が珍しい」かが大きく分かれます。
この記事では、補助金額のランキング・地区別の導入率・申請方法の傾向・過去に廃止された制度まで、北海道全体を横断して比較します。
電気式生ごみ処理機 補助金額ランキング
まずは「電気式生ごみ処理機」を対象にした補助の上限額ランキングです。
TOP5(上限額が高い自治体)
| 順位 | 自治体 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 興部町(道東) | 3/4 | 75,000円 |
| 2 | 月形町(道央) | 2/3 | 74,000円 |
| 3 | 黒松内町(道央) | 7/10 | 70,000円 |
| 4 | 福島町(道南) | 75% | 60,000円 |
| 5 | 士幌町(道東) | 4/5 | 50,000円 |
| 5 | 置戸町(道東) | 2/3 | 50,000円 |
| 5 | 広尾町(道東) | 1/2 | 50,000円 |
| 5 | 大樹町(道東) | 1/2 | 50,000円 |
| 5 | 別海町(道東) | 1/2 | 50,000円 |
北海道トップは道東・興部町の75,000円(補助率3/4)です。電動生ごみ処理機・処理容器・ディスポーザーが共通枠になっており、10万円の機器を購入すればほぼ上限に到達します。2位の月形町(74,000円・2/3)、3位の黒松内町(70,000円・7/10)も高補助率×高上限の組み合わせで、道内でも突出した水準です。
5位タイの50,000円グループが道東に集中している点も特徴で、道東は上位ランキングの常連地区といえます。
BOTTOM5(上限額が低い自治体)
| 順位 | 自治体 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 札幌市(道央) | 定額 | 10,000円 |
| 1 | 深川市(道央) | 1/2 | 10,000円 |
| 1 | 八雲町(道南) | 1/2 | 10,000円 |
| 4 | 沼田町(道央) | 1/2 | 13,000円 |
| 5 | 帯広市(道東) | 1/2 | 15,000円 |
最高額(興部町75,000円)と最低額(札幌市・深川市・八雲町10,000円)では7.5倍の差があります。特に道内最大の都市である札幌市は年2回の抽選制・上限1万円と低水準で、「都市部ほど補助が手厚いわけではない」ことがわかります。都市部で補助を確実に受けたい場合は、募集タイミングを逃さないことが重要です。
生ごみ処理容器(コンポスト等) 補助金額ランキング
電気式とは別枠で、コンポストやEMぼかし容器などの「生ごみ処理容器」にも補助があります。
TOP5(上限額が高い自治体)
| 順位 | 自治体 | 対象・補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 月形町(道央) | コンポスト・2/3 | 14,000円 |
| 2 | 士幌町(道東) | コンポスト・EMぼかし容器・4/5 | 6,000円 |
| 3 | 深川市(道央) | コンポスト・1/2 | 5,000円 |
| 3 | 中富良野町(道北) | コンポスト・1/2 | 5,000円 |
| 3 | 栗山町(道央) | コンポスト・1/2 | 5,000円 |
BOTTOM5(上限額が低い自治体)
| 順位 | 自治体 | 対象・補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 江別市(道央) | 段ボール式・EMぼかし等・定額 | 1,000円 |
| 2 | 厚岸町(道東) | コンポスト容器(2個目)・定額 | 1,500円 |
| 2 | 共和町(道央) | EMぼかし容器・1/2 | 1,500円 |
| 4 | 東神楽町(道北) | コンポスト容器・1/2 | 2,000円 |
| 4 | 下川町(道北) | コンポスト容器・1/2 | 2,000円 |
月形町の2/3補助は北海道でもっとも手厚い容器系補助です。一方、江別市は電動生ごみ処理機自体が補助対象外で、段ボール式やEMぼかし容器のみが対象という制度設計になっています。容器系は数百円〜1万円台と幅があるため、「まずは安く試してみる」入口として使いやすい自治体も多くあります。
地区別の補助制度導入率|道東46% vs 道北12%
北海道の4地区について、「補助制度がある自治体数 ÷ 全自治体数」で導入率を出すと、以下のようになります。
| 地区 | 制度がある自治体数 | 全自治体数 | 導入率 |
|---|---|---|---|
| 道東 | 23 | 50 | 46.0% |
| 道央 | 24 | 70 | 34.3% |
| 道南 | 6 | 19 | 31.6% |
| 道北 | 5 | 41 | 12.2% |
| 北海道全体 | 58 | 180 | 32.2% |
北海道全体では約3割(32.2%)の自治体に制度がありますが、地区別に見ると道東の46.0%から道北の12.2%まで4倍近い差があります。
道北は自治体数が41と4地区で最多ですが、旭川市・稚内市・名寄市・富良野市など人口規模の大きい自治体を含めて未導入が目立ちます。一方、道東は帯広市・北見市・網走市・根室市など主要都市にも制度があり、地区全体で導入率を押し上げています。
道央は自治体数が70と最も多く、札幌市を含む都市圏から過疎地域まで幅が広いため、導入率は34.3%と中間的な水準です。
申請タイプの割合|北海道は「購入前申請」が過半数
補助金の申請方法には、大きく2タイプがあります。
- 購入後申請: 先に処理機を購入してから、領収書などを添えて申請する
- 購入前申請: 先に交付申請を行い、交付決定(OKの通知)を受けてから購入する
手間が少ないのは「購入後申請」です。北海道の制度がある58自治体について集計すると、次のようになりました。
| 地区 | 制度がある自治体数 | 購入前申請必須 | 購入後申請でOK | 購入前申請の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 道央 | 24 | 20 | 4 | 83.3% |
| 道東 | 23 | 13 | 10 | 56.5% |
| 道南 | 6 | 3 | 3 | 50.0% |
| 道北 | 5 | 0 | 5 | 0.0% |
| 北海道全体 | 58 | 36 | 22 | 62.1% |
北海道全体では62.1%が購入前申請必須です。これはこれまで集計した他地方(東北37.0%・中国23.5%・関東11.2%)と比べても突出して高く、「北海道は先に申請してから買う自治体が多数派」という他地方とは逆の傾向があります。
特に道央は83.3%が購入前申請必須で、先着枠・登録販売店限定と組み合わさるケースが多い地区です。一方、道北は制度がある5自治体すべてが購入後申請でOKという対照的な結果になりました。
購入前申請が必要な自治体に共通する特徴
購入前申請が必須の36自治体には、次のような共通点があります。
- 「先着◯台」「先着◯枠」が明示されている — 芦別市(電動先着2枠)・帯広市(先着30台)・函館市(先着30台)・森町(機械式先着10台)など、道央・道東で特に多く見られます。枠に達すると年度途中でも受付が終了します。
- 登録販売店・指定販売店限定で、店頭での差引購入方式が多い — 登別市・岩見沢市・上士幌町などは、交付決定後に登録販売店で差し引いた金額を支払う方式を採用しています。
- 「予約券方式」など独自の事前手続きを挟む自治体もある — 森町は「役場で申込→予約券受領→町内店舗で購入」という独自の流れで、予約券なしで購入すると補助対象になりません。
これらの自治体で補助を使いたい場合は、「購入を決める前に、まず役場の窓口に連絡する」のが鉄則です。特に先着枠がある自治体は、受付開始直後に動くのが確実です。
過去に廃止・終了した補助制度|「いつまで続くか分からない」前提で
北海道にも、過去に生ごみ処理機の補助制度を実施していたものの、現在は一部または全部が終了している自治体があります。
| 自治体 | 廃止・終了の経緯 |
|---|---|
| 黒松内町(道央) | 電動生ごみ処理機の補助(7/10・上限70,000円)は継続中だが、コンポスト容器の補助は令和5年度をもって終了 |
| 釧路市(道東) | 令和7年度には「生ごみ堆肥化用具購入助成金」があったが、令和8年現在は公式ページが消失。実質終了と推測される |
| 佐呂間町(道東) | 平成18年度まで堆肥化容器の補助があったが、現在は終了。近隣の北見市・置戸町・遠軽町には制度がある |
佐呂間町(平成18年度まで)は、当時のごみ減量・堆肥化の普及啓発が一巡し、施策としての役割を終えた「卒業」に近い廃止だった可能性があります。
一方、黒松内町(令和5年度・容器のみ)や釧路市(令和8年時点でページ消失)は比較的最近の変化で、財政効率や利用実績を踏まえた見直し、あるいは制度の整理が進んでいる可能性があります。釧路市については断定できる情報がないため、購入を検討する場合は直接窓口へ確認するのが確実です。
どちらにしても、利用者の立場で重要なのは「補助制度は永続的ではない」という事実です。すでに一部・全部が終了した自治体に住んでいる場合も、コンポストの別枠補助や近隣自治体の制度が使えるケースがあるため、各自治体の記事で確認してみてください。