バイオ式・ハイブリッド式の生ごみ処理機|出す量を減らしたい人の4機種と補助金の見方(2026年10月)
Reencle(Prime・Gravity・Basic)とナクスルFD-015Mを、価格・投入量・音・電気代・消耗品・処理後に残るものまで公式情報で整理。補助金は対象方式にバイオ式が含まれるかの確認が必須。
この記事の内容
はじめに
バイオ式・ハイブリッド式は、生ごみとして出す量を大きく減らしたい人向けのタイプです。価格は9〜15万円台と、乾燥式のおよそ2〜4倍。補助金を使っても、実質負担は5万〜13万円になります。
その代わり、微生物で分解するので、乾燥式のように毎回「カラカラの生ごみ」を燃えるごみに出す必要はありません。かわりに堆肥が残るので、その行き先を自分で用意する必要があります。
この記事では、Amazonで購入でき、公式情報で仕様を確認できた4機種(Reencle Prime・Gravity・Basic、ナクスルFD-015M)を並べます。数字は2026年10月10日に公式サイトとAmazonで確認した値です。価格は変わるので、購入前にリンク先でご確認ください。
あわせて、補助金で見落としやすい点をまとめます。自治体の対象にバイオ式が含まれているかが、乾燥式より厳しく問われます。
バイオ式・ハイブリッド式とは
乾燥式は、熱で水分を飛ばして量を減らします。バイオ式は、微生物の働きで生ごみを水と炭酸ガスなどに分解します。ハイブリッド式は、その分解に加熱を組み合わせた方式です。
今回の4機種はいずれもハイブリッド式です。Reencleは自然由来の微生物(バイオフレーク)で分解し、公式は投入後およそ12〜24時間で空気と水と堆肥に変わると説明しています。ナクスルも、バイオ材と乾燥を組み合わせて堆肥が残る方式です。
乾燥式との向き不向きの全体像は、タイプ別の向き・不向きにまとめています。乾燥式で足りる人は、先にそちらで見たほうが早いです。
「出す量が減る」の中身|何が残るのか
「ほぼなくなる」と聞くと、何も残らないように感じます。実際には、残るのは堆肥です。公式の記述を整理すると次のとおりです。
| 項目 | Reencle(Prime・Gravity・Basic) | ナクスル FD-015M |
|---|---|---|
| 公式の分解の説明 | 最大97%を分解し堆肥に変換 | バイオ材で分解し、良質な堆肥が残る |
| 取り出しの目安 | 機械がいっぱいになったら(約1か月〜) | 内容物が限界線まで増えたら一部を取り出す |
| 取り出し方 | 毎回は取り出さない | 一定量を残すと、それが次のバイオ材になる |
| 堆肥の量 | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| 公式が挙げる使い道 | 家庭菜園・庭・鉢植えの肥料、または燃えるごみ | 有機肥料(プランターは堆肥と土を1:10で混ぜる等) |
ここで注意したいのは、燃えるごみとして出せるかは自治体しだいという点です。Reencleの公式は「肥料にするか、燃えるごみとして処分」としています。一方で、完成した堆肥は性質が土に近く、多くの自治体では土は燃えるごみの対象外です。庭や菜園がない家庭ほど、ここで困りやすいところです。詳しくはできた堆肥の処分で整理しています。
つまり、「ごみの量が減る」の裏側には、堆肥の使い道を決めておくという宿題があります。買う前に、次のどれで解決できるかを考えておくと失敗しにくいです。
- 庭・畑・プランターで使い切る
- 近所や知人に無償で譲る
- 自治体のごみ処理施設や回収の扱いを確認しておく
4機種のスペック比較
バイオ式・ハイブリッド式 4機種
※本ページはAmazonアソシエイトを利用しています。リンクを通じた購入により当サイトが紹介料を得ることがあります。
ナクスル NAXLU FD-015M(ハイブリッド式)
バイオ式と乾燥式を組み合わせたハイブリッド式。Amazon参考価格139,700円、過去30日は127,600円で推移(2026-10-10確認)。製造国は中国(Makuakeの記載。公式サイトには記載なし)。本体18kgと大きい。四日市市の補助実績リストに掲載。
Amazonで見る公式サイト・Amazon確認2026-10-10時点の参考値。最新価格・在庫はリンク先でご確認ください。
Reencle Prime(ハイブリッド式)
価格は公式サイトの秋のセール価格(通常110,000円。10月31日まで)。Amazonの現在価格は未記録。製造国は公式に記載なし。保証1年。
Amazonで見る公式サイト・Amazon確認2026-10-10時点の参考値。最新価格・在庫はリンク先でご確認ください。
Reencle Gravity(ハイブリッド式)
Amazon価格150,000円(公式の通常価格と同額。公式セールは135,000円、10月31日まで)。Primeの上位で、1日の投入量と静音性が上がる。製造国は公式に記載なし。保証1年。
Amazonで見る公式サイト・Amazon確認2026-10-10時点の参考値。最新価格・在庫はリンク先でご確認ください。
Reencle Basic(ハイブリッド式)
Amazon価格94,000円(公式の通常価格は99,000円、セールは89,100円)。ハイブリッド式で最も安いが、Amazonのレビューは2件で評価の母数が小さい。製造国は公式に記載なし。保証1年。
Amazonで見る公式サイト・Amazon確認2026-10-10時点の参考値。最新価格・在庫はリンク先でご確認ください。
| 項目 | ナクスル FD-015M | Reencle Prime | Reencle Gravity | Reencle Basic |
|---|---|---|---|---|
| 価格(Amazon) | 127,600円(参考価格139,700円) | 公式セール99,000円(通常110,000円) | 150,000円 | 94,000円 |
| 公式の価格 | 現行価格は未確認 | 99,000円/110,000円 | 135,000円/150,000円 | 89,100円/99,000円 |
| 1日の投入量 | 1〜1.5kg | 推奨1kg・最大1.7kg | 推奨2kg・最大2.5kg | 推奨1kg・最大1.7kg |
| 消費電力 | 平均60W | 52W | 47W | 40W |
| 運転音 | 30dB以下 | 25dB以下 | 24dB以下 | 27dB以下 |
| サイズ(幅×奥×高) | 38.5×43×58cm | 30.5×33.1×46.7cm | 31.8×33.8×52.2cm | 30.4×33.9×43.8cm |
| 重さ | 18kg | 9.1kg | 11.3kg | 8.9kg |
| 保証 | 1年(Amazon) | 1年 | 1年 | 1年 |
| 製造国 | 中国(Makuakeの記載) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| Amazonのレビュー | 220件・星4.3 | 34件・星4.0 | 20件・星4.5 | 2件・星4.5 |
※Reencleの公式セール価格は2026年10月31日までです。Reencleの運転音は、公式ページ内で「25dB以下」「27dB以下」「28dB」など表記が分かれています。Primeの投入量は、海外の公式ヘルプでは「推奨700g・最大1kg」と、日本の公式ページと異なります。使う量の目安は家庭差もあるので、どちらの数字も参考にしてください。
数字から読み取れることを整理します。
- 評価の母数が最も厚いのはナクスル(220件)。ただし本体は18kgで、置き場所をほぼ固定する前提です
- 小さく軽いのはReencle(8.9〜11.3kg)。Primeは1〜3人、Gravityは3〜4人以上を想定した設計と公式ヘルプに書かれています
- Reencle BasicはAmazonのレビューが2件と少なく、評価の高さを根拠にするには母数が足りません
- Reencleは製造国が公式に記載されていません。ナクスルの中国製造は、クラウドファンディング時の記載です
ランニングコスト|電気代と消耗品
初期費用が高いぶん、毎年かかるお金も先に見ておきたいところです。
電気代は、スイッチを入れたまま24時間つけっぱなしにする前提で計算します。バイオ式・ハイブリッド式は、止めると微生物の分解も止まってしまうため、つけっぱなしで使うのが基本の設計だからです。
ただし、撹拌や加熱は24時間ずっと動いているわけではありません。つけっぱなしの間に、自動運転が必要なときだけ働きます。下の表はずっとフル稼働した場合の数値で、実際の電気代はこれより少なくなりやすく、これを超えることはまずありません。電力単価は公正取引協議会の目安である1kWh=31円で試算しました。
| 機種 | 1日の電力量(公式) | 月の電気代(フル稼働の上限目安) |
|---|---|---|
| Reencle Basic | 約0.96kWh(40W×24時間で試算) | 約890円 |
| Reencle Gravity | 約1.13kWh | 約1,050円 |
| Reencle Prime | 約1.25kWh | 約1,160円 |
| ナクスル FD-015M | 1.44〜2.2kWh | 約1,340〜2,050円 |
ナクスルの公式は「月約800〜1,200円」と書いていますが、これは1kWh=20円で計算した値です。31円で計算し直すと上の表のようになります。
消耗品は次のとおりです。
| 機種 | 消耗品 | 交換の目安 |
|---|---|---|
| Reencle | バイオフレーク 10,800円 | 1年程度の交換を推奨(微生物が生きていれば使い続けられるとも記載) |
| Reencle | 活性炭フィルター 7,200円(Prime・Basic)/8,000円(Gravity) | 9〜12か月ごと(海外の公式ヘルプ) |
| ナクスル | 専用バイオ材 16,500円 | 使えなくなったとき。投入量が多い家庭は年1回程度、少なければ3〜4年が目安 |
| ナクスル | 専用UVランプ 16,500円 | 1〜2年前後 |
Reencleは、電気代と消耗品を合わせると年3万円前後が目安です。ナクスルは使い方の差が大きく、年2.8万〜5.8万円ほどの幅になります(電気代の幅とバイオ材・UVランプの交換間隔から計算)。電気代と消耗品費の全体の考え方は電気代と毎年かかるお金にもあります。
補助金を使うと実質いくらか
補助金は、購入額の1/2(上限あり)の自治体が最も多くあります。2026年10月時点の価格で、上限と補助率の組み合わせごとに計算しました。補助額は「購入額×補助率」と上限額のうち小さいほうです。
| 条件 | ナクスル(127,600円) | Reencle Prime(99,000円) | Reencle Gravity(150,000円) | Reencle Basic(94,000円) |
|---|---|---|---|---|
| 上限2万円・1/2 | 107,600円 | 79,000円 | 130,000円 | 74,000円 |
| 上限3万円・1/2 | 97,600円 | 69,000円 | 120,000円 | 64,000円 |
| 上限5万円・1/2 | 77,600円 | 49,500円 | 100,000円 | 47,000円 |
※Primeは公式セール価格、GravityはAmazon価格(公式の通常価格と同額)で計算。購入先や時期で価格は変わります。
上限が5万円の自治体でも、実質は5万円前後からです。上限が2万〜3万円なら、6万〜13万円になります。乾燥式なら実質1〜2万円台で買える自治体が多いので、補助金があるから安く買えるタイプではありません。買う理由は価格ではなく、「出す量を減らしたい」「堆肥にして使い切れる」という方式の違いにあります。
補助金で必ず確認する3つのこと
バイオ式・ハイブリッド式は、乾燥式より対象かどうかの確認が大切です。
1. 対象の方式にバイオ式が含まれるか自治体によっては、乾燥式だけが対象で、バイオ式やハイブリッド式は対象外になることがあります。逆に、バイオ式(微生物利用型)だけが対象で、乾燥式は対象外の自治体もあります。当サイトの記事で、バイオ式を対象に明記している自治体の例は次のとおりです。
| 自治体 | 補助率・上限 | 対象の書き方 |
|---|---|---|
| 軽井沢町(長野県) | 1/2・上限50,000円 | 乾燥式・バイオ式・コンポスト容器が対象 |
| 郡山市(福島県) | 1/2・上限25,000円(税抜) | バイオ式・乾燥式・ハイブリッド式が対象 |
| 座間市(神奈川県) | 3/4・上限30,000円 | 電動式(乾燥・バイオ・ハイブリッド) |
| 扶桑町(愛知県) | 1/2・上限23,000円 | 微生物利用型(バイオ式)が主な対象。乾燥式は対象外の可能性 |
※制度は年度で変わります。受付状況・対象は、各記事の確認日と自治体の公式ページで確認してください。
2. 機種・型番が指定されていないか自治体が「対象機種」をリストで決めていることがあります。たとえば笠岡市(岡山県)は、電気式の対象を指定5機種に限っていて、Reencleはその中に入っています。ただし登録店での購入が必須なので、Amazonで買うと対象外になる可能性があります。ナクスルFD-015Mは、四日市市の補助実績リストに掲載されている機種です。
3. 購入先と申請のタイミング購入店が指定されている自治体は、ネット通販が対象外のことがあります。購入前の申請が必要な自治体もあります。先に買ってしまうと対象外になるので、買う前に自治体のページで流れを確認してください。判断に迷うときは補助金で外れやすい生ごみ処理機も参考になります。
向いている人・向いていない人
向いている人- 生ごみとして出す量を、できるだけ減らしたい
- 環境への負荷を意識して機種を選びたい
- 堆肥を庭・菜園・プランターで使い切れる(または引き取り先がある)
- 運転音が気になる(公式は24〜30dB以下)
- 初期費用が高くても、長く使う前提で選びたい
- 初期費用をできるだけ抑えたい(乾燥式なら実質1〜2万円台で買える自治体が多い)
- できた堆肥の置き場所や使い道がない
- バイオフレークやバイオ材の交換、フィルター掃除の手間を避けたい
- 置き場所が限られる(ナクスルは18kg、幅38.5cm)
- 製造国や長期の耐久性を重視する(Reencleの製造国は公式に記載がなく、販売の歴史も浅い)
「環境負荷を抑えたい」という点は、電気・消耗品・本体の製造にも負荷がある以上、ゼロにはなりません。それでも、生ごみとして焼却に回す量を減らす選択肢として、バイオ式・ハイブリッド式には意味があります。
乾燥式で足りる人は
「量を減らす」だけが目的なら、乾燥式のほうが初期費用は低く、補助金の対象にもなりやすい傾向があります。価格帯ごとの機種は生ごみ処理機おすすめ【2026年版】、補助上限2万円台なら補助金2万円台で買える生ごみ処理機にまとめています。
買う前に確認するチェックリスト
- お住まいの自治体の対象方式にバイオ式・ハイブリッド式が含まれているか
- 対象機種が指定されている場合、買いたい機種がその中に入っているか
- 購入店の指定、購入前申請の要否、受付状況
- 堆肥の置き場所と使い道(庭・菜園・譲渡・自治体の扱い)
- 置き場所の大きさと重さ、コンセントの位置
- 消耗品(バイオフレーク/バイオ材、フィルター、UVランプ)の年間費用
自治体ごとの補助は都道府県別の補助金カテゴリ一覧から探せます。
まとめ
- バイオ式・ハイブリッド式は9〜15万円台。補助を使っても実質5万〜13万円
- 出す量は大きく減るが、堆肥が残るので行き先を先に決める
- 評価の母数が厚いのはナクスル(220件)、小さく静かなのはReencle。ただしReencleは製造国が公式に記載されていない
- 補助金は対象方式にバイオ式が含まれるかが最大の確認点。型番指定・購入店の条件もある
確認日・出典
- Reencle 公式(reencle.net、2026-10-10確認)、海外公式ヘルプ(help.reencle.co)
- 伝然(den-zen.net)の仕様・消耗品ページ、Makuake(製造国・販売予定価格)
- Amazon商品ページ(価格・レビュー件数・保証、2026-10-10確認)
- 四日市市「補助金交付実績のある機種」一覧(令和7年3月31日時点)
- 電気代の試算は、公式の1日の電力量と1kWh=31円(公正取引協議会の目安)から計算。24時間フル稼働とみなした上限の目安